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Sewn shoe-maker bespoke boots【shoes(革靴)】

 

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思い出に残る初めてのオーダーメイドシューズはローファーでした。

おなじくSewnさんで30歳記念にオーダーしたブーツの紹介です。

大切な記念の靴なので、ここぞ!!というときに履いています。

 

 

srsr.hateblo.jp

 

 

概要

全体像

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Sewn shoe-maker bespoke boots
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これらの写真は完成時の物。

以前のエントリーのローファーはパターンオーダーでしたが、こちらはハンドソーンウェルテッドの10分でのビスポーク。

じつはビスポークとしては3足目です。1足目はリペア記事で取り上げたこちら。

 srsr.hateblo.jp

木型は日本のどこかのメーカーが製作した古いものをモダナイズしてもらい、使用しています。

革はワインハイマーのカーフ。

履きこむほどに艶を増すこのカーフはお気に入りです。


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何よりも特徴的なのは、シングルモンクストラップのブーツであるということ。

なかなかこのパターンは見ないと思います。

これはSewnさんにも型紙がなく、ああでもないこうでもないと言って相談しながらバランスを追求しました。

 

デザインに関わるHとR

この写真にあるようなサイドの流麗なステッチラインはもともとSewnにあった通常のモンクストラップから採用させていただきました。

このサイドデザインはSewnの職人である鈴木さんが、修業時代Hiro Yanagimachiで相談をしながらデザインされたもの。確かにヤマギマチさんの靴のような独特でありながらうるさくならないバランスを感じます。

また、このパターンはなかなか珍しいということで、ブーツの型紙の作成の際、鈴木さんの友人であり仕事仲間であるRENDOの吉見さんにも相談させていただいたみたいです。

Swenの靴づくりの基本概念としても、浅草の靴づくりの伝統である「分業」があるそうですが、このブーツの完成にも他の職人さんたちとのかかわりがあることを、靴好きの自分としては誇りに思っています。

 

 現在の姿とディテール

現在の姿はこちらです。

程よく皺も入り、雰囲気が出てきました。

しかし、なかなか気合を入れたい時にしかはかないため、納品から2年近くたつのにあまりエイジングは進んでません。

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しかし、このチャッカブーツのようなたたずまいでありながらもベルトで止めている分正面はとてもシンプルになり、クリーンでかっこよいです。

正面から見ると、英国的な低めの高からの立ち上がりが「シルエット勝負」のこの靴を表現してくれていると思います。

なお、構造上どうしても足首のところは、締め付けることができないので、これまでのビスポーク靴よりも若干アーチ周りのフィット感を調節してもらいました。


底面

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底面を見るとこのようなフォルム。セミスクエアトゥのカッコよさに加え、半カラス、フィドルバックが美しいです。

オールハンドの10分だからこそ、ベベルドウエストにしてもらいました。

オールソールは高くなってしまいますが、やはり30歳記念の靴なので、この辺りはしっかり。

 

横からのフォルム

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まずは内側から。

ゆるやかなカーブを描く フロントからのステッチラインは踏まずとかかとの間で着地します。

また、このヒールパーツはぐるりとかかとを通って…


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 反対側で下に着地するのかとおもえば、バックルへ。

先ほども述べたサイドのパターンとの融和を果たします。

もちろんベルトの穴は一穴。

 

また、足首からかかと、ヒールへとラインが波打ちます。

ここが個人的にはツボ。

このためにヒールはピッチどヒールに

 

上部から
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 人から見た姿というより視界自分から見た視界ですね。何とも潔くシンプルな見た目なのでしょうか。うち羽のプレーントゥのよりも簡素です。

あまりピカピカにしない派の僕ですが、エイジングが進みワインハイマーの鈍い光沢が出てくることを期待して履き続けたいと思います。

 

お値段

この時は木型はすでにあったので、かかった値段はハンドソーンの靴製作費¥120,000にワインハイマーの革代、型紙製作費、ベベルドウエスト、ピッチドヒールなどを合わせておおよそ¥180,000であったと記憶しています。(当時)

ここに木型代をいれてもU¥300,000。納期は半年ほどでした。

思えば、増税前にもう一足作っておけばよかった。

 

まとめようナ

30歳記念のこの靴は、大事な時には靴にしています。

オフ会などにも履いていきますが、基本は仕事の大事な局面が多いですね。

エレガントな靴は状況を選びますが、履きこなせれば抜群のカッコよさ。

これからも「時々の初心」として大切にしていきたいです。